英語での読書のすすめときっかけ
受験も終わって初めてアメリカ人の友達に会って、自分が英語を全く話せないことに気付いてから、しばらくしたある日、
そのアメリカ人の友達の一人に昼間、トクトクと小一時間くらい「Noise英語で読書を始めなさい!」とくどく勧められ、
「もう、わかったよ!今週の週末には絶対英語の本を買いに行くから!」って決心し、夕方にもう一人のアメリカ人の
友達と合流したら、何故かたまたまその友達にも全く同じように読書をひつこく勧められました。
そこで同じ日に偶然二人からくどく読書を勧められると言うのは、これは何かあるぞと思い、”今週末”ではなく、”明日”
早速英語の本を買いに行こうと決心しました。
その次の日たまたま日本人の友達と違う話してたら、彼女が人生で読んだ本で一番面白かったのは、「ゲームの達人(日本語)」だったって言ってた わけです。
その日の夕方、アメリカ人の友達から勧めもあり、ペンギンブックスのレベル分けがしてある英語の本を買い求めに本屋へ行ってみると、
ちゃんとありました!ペンギンブックスのレベル分けの薄っぺらい本の山が。
そのレベルを決めるのに各それぞれのレベルを手に取り、わからない単語がほとんど出てこないものを選んで2-3冊決めたのですか、その
周辺には、分厚いかっこいい表紙のペーパーバックが山のように並んでました。はっきり言って、このレベル分けの本はペラペラでインテリアとして
大してかっこよくもなく、隣に並んでる分厚いペーパーバックは、表紙とかかっこいいじゃないですか!!
その中でも1冊、目を引いてインテリアによさそうな際立ってかっこいい本があったので、その1冊を手にとって見ると、それには
「Master of the Game(ゲームの達人)」と書いてあったんですよ!早速、中を覗いて見ると、「のぉおおお!!」最初の2-3行でもううんざり。
全く持って読めるような代物ではありませんでした。
しかし!!絶対、一生、その「Master of the Game(ゲームの達人)」を読めないでしょうけど、読書スタート記念と 本棚のこやし(インテリア)としてその一冊も買うことにしました。「こんなの読めたらいいなぁー。」って憧れの気持ちも含めて。
以後、読書の自分で作り上げたルール(英語での読書のやり方とルール参照)を元にどんどん読書を進めました。更にレベルアップもどんどん していきました。
ペンギンブックスでは最高レベルの6を読んでいたある日、ふと思い出したことがあるんですよ。「もしかして、今の自分には、あの時買った
「Master of the Game(ゲームの達人)」が読めるのでは???」
早速本棚へ走って行ってみると、まだありました。そこに。ちゃんと誇りをかぶって変色している「Master of the Game(ゲームの達人)」が。
読書をすすめる上での自分の中のルールに、「わからない単語が読書を邪魔するならその本を読むのをすぐさま中断して自分のレベルに切り替える」 と言うのがあったので、万が一「Master of the Game(ゲームの達人)」をパラ読みして、難しければ、すぐに本を絶対に閉じようと決心してから 本をめくりました。
気付いたら、本棚の前で座り込んだまま朝になってました。「Master of the Game(ゲームの達人)」のストーリーが面白すぎて のめり込んでいたようです。朝眠くなってきて我に返ってみると、ほんとに嬉しかったっす!あの時の私にとってはただのインテリアが、今では 本としての本来の機能を果たしたのねって・・・
ついでに言うと、本を頭から普通に読めるようになるということは、多少リスニングにも影響したと思います。まぁ、当たり前の話ですが、 頭から読んで理解できないもの、頭から話してるのを聞いたって、わかりっこないってことですよ。誰も、日本語訳の順番で話してはくれませんもんね。 リスニングについては、これだけではちょっと不十分なのでリスニングのページで。
英語での読書のやり方とルール
とにかく本読みを始めるコツは、単語がわからないことにつまづかないことだから、わからない単語は、1ページ3-5単語程度まで。
と言っても、これはペンギンブックスのような、レベル分けしてある本を基準にはなしてるんだけどね。
そこでちょっとペンギンブックスのレベル分けの本を紹介すると(他の出版社のものもあります)レベル分けしてあるものは、レベルの表示と
単語数の表示がしてあります。レベルは確か、1−6くらまで。レベル6は、3000語以内。みたいな表示も何処かにあるはず。
5単語以上もわからない単語が出てきちゃうと、はっきり言って辞書なしで内容を理解するのが困難になってくるしね。それでは、全く本読み (本を頭から日本語のように読むこと)の訓練にはならないので。
注意事項は、よく皆言ってるけど、簡単そうだから、子供向けそうだからと言って、原書の小中高生レベルの本を読もうとしたり、例えば、
ハリーポッターとか、絵があるからって漫画とか。はっきり言って、本読みの練習を始めるには不向き。ましてや、英語の勉強になるからって、
英字新聞とか…←論外
ハリーポッターなんて、単語がバラエティーに富んでいて、文法的には確かに中高生レベルなんだけど、あの人の表現力は幅広く、言葉自体を
かみ締めて読むにはかなりハード。(もちろんそれ相応の単語力がある人は別だよ。)
漫画とかましてや、それこそ口語で色んな表現してあるから、ほとんど理解不能なものまででてきちゃうと思うから。(これらも、レベル分け
してあれば話は別だけど。)英字新聞なんて、興味も無いような、日本語で読んだって理解できないような事まででてくるのに・・・ましてや単語量・・・
(よほど、政治経済なんかが、死ぬほど好きなら別だけど・・・)
そして2つ目のルールは、せっかく買ったから、高かったから(基本的に洋書やペンギンブックスのレベル分けのあんな薄い本でさえ高い)って 理由で面白くないってわかった本を読み続けない。とにかく途中で捨てる。他の本に切り替える。これは、本読み訓練をずっと続けて行くこつだね。 ほんとに読めるようになるのはとにかく続けることだから。いくら正しいレベルの正しい本だったとしても、続けていけなければ、なんの意味も無い。 原書には到達できません。
最後のルール。と言うか、読み方。
訳さない。頭から理解する。(うーん・・・これには、最初にちょっとしたコツって言うかルールがあるのよね・・・生徒にそれを最初の1ヶ月で教えてたんだけどね・・・
Noise秘伝の術として。)
頭から止まらないで理解する。訳しそうになっても我慢する。(意味が大体わかってれば)どうしても、本の内容を邪魔するほどわからない1文に
出会ったら、2-3ページ中1文くらいは、訳して…でも、訓練を続けていくうち、最初は、1ページに1文だったのをそのうち2ページに1文…って風に
減らして行く。
もちろん、単語量を増やす訓練ではなく、読書の訓練なので辞書は使わない。辞書を使わなければ意味がわからないほどわからない単語が出てくる
ならとにかくレベルを落とす。